星雲・星団を探す
夜空には光り輝く恒星が無数に集まった星雲や星団があります。
アンドロメダ大星雲のように、肉眼でも確認できる星雲・星団はごくまれです。ほとんどの星雲・星団は、大口径の望遠鏡を使用してやっとぼんやりとそこにあることが分かります。
しかし、さほど望遠でなくとも、写真撮影をすれば、星雲・星団をくっきりときれいに見ることができます。
左の写真はペルセウス座の星雲・星団を広範囲に写したもの。市販されている全天マップを見ながら、こうして線を描いて位置を確認すると、沢山の星雲・星団で星座が成り立っていることが分かります。
三脚による固定撮影で28〜50mmF2.8、ISO3200のフィルムで約1分、モータードライブ付き赤道儀をお持ちの方はISO400〜800のフィルムで5分〜15分の撮影で様々な星座を撮影してみましょう。きっと星雲・星団が写るでしょう。

これらの星雲・星団を識別するための星雲・星団カタログが数多く発行されています。代表的なものでメシエカタログ(フランスの彗星捜索家 Charles Messier(1730-1817)が、彗星捜索を行う際に紛らわしい拡散物をリストにまとめたもの)に掲載されている110個はM1、M2・・と呼ばれ、NewGeneralCatalogue(デンマークの天文学者である J. L. E. Dreyer (1852-1926)が1888年にまとめたもの)に掲載されているものはNGC1、NGC2・・と呼ばれていて、7840個。散開星団を掲載するMelやTrなど、他にも沢山のカタログがあり、全天マップにはこれらのカタログに基づいて名前が表記されています。
このような星雲・星団を夜空を見上げて実際に撮影して探すことは、夜空の星のもう一歩進んだ楽しみ方と言え、さらに天体や宇宙に興味を持つことは素晴らしいことですね。

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