追尾撮影

追尾撮影とは、赤道儀によって星を追いかける撮影方法で、一般的にガイド撮影とも呼ばれます。固定撮影とは違い、星は点に写ります。
しかし追尾撮影では周りの風景は流れてしまうので、風景と一緒に撮る星景写真には向かず、星座や星団・星雲などの星像や位置関係をはっきりさせる、星がメインの天体写真になります。また、流星は固定撮影・追尾撮影のどちらでも、下の写真のように線に写ります。

固定撮影 追尾撮影

赤道儀は天体望遠鏡についているモータードライブ付きのものを使うのが性能もよく、いいでしょう。また「簡易赤道儀(ポタ赤)」といって、撮影に不要な部品を省いたモータードライブ付きのセットも市販されてます(実売6万円くらい?)。これも短焦点カメラレンズでの追尾撮影(星野写真や流星写真)には手軽でいいかもしれません。
撮影方法、ピント合わせは固定撮影とほぼ同じです。フレーミングするときに画面の上が北極星の方向を向くようにセットすると、あとで何処を撮影したのかわかりやすくていいでしょう。
特に注意する点は、赤道儀任せではあまり長時間の撮影には向かないと言う事です。200mmのような長い焦点距離になると15分くらいまでなら点像に写ってくれますが、それ以上になると星像が流れてしまいます。これを防ぐには「ガイド鏡」と「暗視野ガイドアダプター」を駆使し、目視で誤差を修正しつつ撮影しますが、赤経、赤緯とも微調整が可能な赤道儀が必要となります。ポタ赤+6万円〜くらいのシステムでしょうか?天体望遠鏡のモータードライブ付き赤道儀をお持ちなら、あとはガイド鏡システムを組めば簡単にできそうですが、僕を含めこのページをお読みの方の中には持っていない方のほうが多いでしょう。^^;
流星の撮影では超高感度フィルムと明るい広角レンズを使用することで流星を写野に撮りとめる確立を上げるわけですから・・ISO800でF2.8以下であれば約5〜15分程度の露光で済みますので、望遠鏡も200mm以上のレンズもガイド鏡も暗視野ガイドアダプターも必要ありません。ポタ赤のノータッチガイドで充分ですね。
星野写真儀・GPガイドパックについてのインプレッションは機材とカスタマイズ頁に掲載しています。

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